2026.10.12
【仙台市太白区で地震対策】 瓦屋根の部分葺き替え工事を実施 みなさん、こんにちは(^^)/街の屋根やさん仙台北店の兵藤です! 「大きな地震が来たとき、うちの屋根瓦が落ちて隣の道路を歩く人や車に当たったらどうしよう…」 そんなご不安を抱えながら生活されていませんか?仙…
みなさん、こんにちは!街の屋根やさん仙台北店の兵藤です(^^)/
先日、仙台市泉区にてセメント瓦屋根の葺き替え工事に伴い、既存の瓦を撤去する作業を行いました。 瓦を一枚ずつ慎重に剥がしていくと、その下にあるはずの「防水紙(ルーフィング)」がバリバリに裂け、所々で下地の木材(野地板)が剥き出しになっている状態が確認できました。
「瓦自体はしっかりしているように見えるのに、なぜ中のシートがここまでボロボロになってしまうのだろう?」
「おうちを建ててから、何年くらい経つとこんな状態になってしまうの?」
屋根の点検や改修のお打ち合わせの際、お客様からこのような疑問を本当によくいただきます。そこで今回は、実際の解体現場の写真をもとに、セメント瓦の下で防水紙が破れてしまう主な原因と、メンテナンスを検討すべき築年数のサインについて分かりやすく解説していきます。
《屋根葺き替え工事の初心者ガイド!おすすめの屋根材や費用・後悔しないためのポイント》
屋根において、表側の瓦が「一次防水」の役割を果たすのに対し、その隙間をすり抜けてきた雨水を最終的に食い止める「二次防水」の要が防水紙(ルーフィング)です。この防水紙がズタズタに裂けてしまう背景には、屋根特有の過酷な環境と経年変化が深く関係しています。
1.アスファルト成分の乾燥・油分抜けによる硬質化
一般的な住宅で多く使われてきたアスファルトルーフィングは、紙や不織布にアスファルトを染み込ませて防水性を持たせたシートです。セメント瓦の隙間から入り込む微量の雨水や、夏の強い日差しによる高温に長年晒されることで、アスファルトに含まれる油分や可塑剤が徐々に揮発・乾燥していきます。油分を失った防水紙は柔軟性を失い、まるで煎餅のようにパリパリと硬くなってしまいます。
2.下地(野地板)の伸縮と熱運動による引張力
屋根の下地である野地板(バラ板や合板)は、季節ごとの気温や湿度の変化によって常にわずかながら伸縮やたわみを繰り返しています。しなやかさを失って硬化した防水紙は、この下地の動きについていけなくなり、木の継ぎ目や釘穴の周辺に引っ張られる力が加わることで、ピキピキと縦横に引き裂かれてしまいます。
3.瓦の撤去作業時による物理的な衝撃
長年の風雪や瓦の重みに耐えてきた硬化状態の防水紙は、ごくわずかな衝撃でも簡単に破れてしまうほど脆くなっています。今回の解体時(瓦の撤去や釘抜きなど)にも、わずかな踏み込みや引っ張りによって、パリパリに固まったルーフィングが一気に剥がれ落ちる原因となりました。
屋根材そのものの耐久性と、内側に隠れている防水紙の寿命は必ずしも一致しません。「ここを勘違いしていて、気づいた時には室内まで雨漏りしていた」というケースも少なくありません。
防水紙の一般的な寿命:約15年〜20年 従来の新築住宅で主流だったアスファルトルーフィングの製品寿命は、およそ15年〜20年程度とされています。
築20年〜30年で急速に劣化が進行 セメント瓦自体は、定期的な表面塗装を行っていれば30年以上持ちこたえるケースがあります。しかしその陰で、防水紙は築20年を過ぎた頃から急激に柔軟性を失っていきます。今回のような築25年〜30年経過したセメント瓦屋根をめくると、ほとんどの現場で防水紙が硬化し、あちこちに破れや裂けが生じているのが現実です。 「外側の塗装をこまめに塗り替えているから大丈夫」と思っていても、目に見えない内側の防水シートはすでに寿命を迎えている可能性が高いのです。
写真のように防水紙が破れて下地が露出している状態は、お住まいの防水性能において非常に危険なサインです。
二次防水が機能せず雨漏りに直結 セメント瓦は、経年劣化や施工方法によっては、台風などの横殴りの大雨の際に継ぎ目から少量の雨水が内部へ侵入することがあります。本来であれば防水紙がその水を受け止め、軒先へと安全に流してくれるため室内への漏れを防げます。しかし、防水紙が破れていれば侵入した雨水はそのまま野地板へ直撃し、天井や壁の雨漏りへとダイレクトにつながってしまいます。
野地板や屋根裏の木部腐食・カビの発生 濡れた野地板が乾かないまま放置されると、木材腐朽菌が繁殖して木部がスポンジのようにブカブカに腐ってしまいます。最悪の場合、屋根裏全体に湿気がこもり、カビの発生やシロアリを呼び込む大きな原因にもなりかねません。
防水紙の寿命が尽き、広範囲で破れや途切れが起きている場合、上から部分的な補修を施すだけでは根本的な解決にはなりません。屋根全体を新しく生まれ変わらせる工事が必要となります。
1.既存瓦と劣化した防水紙の撤去
まずは古いセメント瓦をすべて丁寧におろし、破れて機能を失った古い防水紙を綺麗に撤去します。
2.野地板の補強(合板増し張り)
露出した下地木材の状態を確認し、傷みやたわみがある場合はもちろん、今後の強度をしっかりと確保するために既存の野地板の上に新しい構造用合板(厚さ9〜12mm程度)を上張りして頑丈な下地を作り直します。
3.高耐久な「改質アスファルトルーフィング」の敷設
新しく貼り直す防水紙には、従来品よりも圧倒的に耐久性と追従性に優れる「改質アスファルトルーフィング(ゴムアスルーフィング)」を採用します。ポリマーや合成ゴムが配合されているため熱や寒さに強く、釘穴の周囲にもしっかり密着して水の侵入をシャットアウトします。耐用年数も20〜30年と長く、長期にわたって安心です。
4.新しい屋根材(金属屋根など)の施工
下地が完璧に仕上がったら、新しい屋根材を葺いていきます。セメント瓦からの葺き替えでは、建物への耐震負担を大幅に軽くできる、軽量で高耐久な金属屋根(SGL鋼板など)を選ばれるお客様が増えています。
今回の仙台市泉区の現場のように、表面の瓦には大きな割れや破損が見当たらなくても、いざ解体してみると内部の防水紙がズタズタに裂けているケースは決して珍しくありません。
・セメント瓦の下の防水紙は、熱や油分の揮発によって硬くなり、築20〜30年で破れやすくなる
・防水紙が破れると雨水が下地へダイレクトに浸透し、深刻な雨漏りや木部の腐食を招く
・築20年以上が経過している場合は、表面の塗装だけでなく「野地板補強+高耐久ルーフィングへの引き直し」を含めた葺き替えやカバー工法を視野に入れることが大切です
「うちの屋根も、そういえばそろそろ築20年を過ぎるな…」「雨漏りしていないか一度プロに見てもらいたい」といったご不安がある方は、目に見えない下地の劣化が進んでしまう前に、ぜひ信頼できる専門業者へ屋根の点検・調査をご依頼ください。
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