2026.07.26
【仙台市泉区】屋根の端に隙間が?現地調査で見つかった「唐草の浮き」と雨漏りリスク みなさん、こんにちは🙇街の屋根やさん仙台北店の兵藤です! 先日、仙台市泉区にお住まいのお客様から「屋根の端っこの方が、なんだか浮き上がっているように見える。一度見に来てほしい」とのご相談をいただきま…
みなさん、こんにちは!街の屋根やさん 仙台北店の兵藤です🙇
今回は、仙台市太白区のアパートにて行った「和瓦(日本瓦)の釘留め補強工事」の様子をご紹介します。
屋根点検や工事の際、職人が瓦を1枚ずつ持ち上げてハンマーで釘を打ち込んでいる光景をご覧になったことはありませんか?
「なぜわざわざ1枚ずつめくって作業するの?」「そもそも最初から釘は打たれていないの?」と疑問に思われるオーナー様や住人様も多いかと思います。
そこで今回は、現場の写真とともに、和瓦を一枚ずつめくって釘止めを行う理由や、屋根全面に釘を打つメリットについて詳しく解説いたします!
《瓦屋根の特徴を徹底解説!メリット・デメリットなど瓦屋根の総合ガイド》
和瓦の屋根で後から釘止めを追加する場合、必ず1枚ずつ瓦を持ち上げたりずらしたりしながら作業を行います。これには明確な構造上の理由があります。
釘穴が上の瓦に隠れているため
和瓦は下から上に向かって順番に重ねて葺いていく構造です。各瓦の頭部(水上側)にある釘穴は、上に重なる瓦の尻(水下側)で隠れてしまいます。そのため、上の瓦を少し浮かせないと釘穴にアクセスして釘を打ち込むことができません。
手作業で確実に留めるため
一枚ずつ手作業でめくり、下の釘穴の位置を確認しながらステンレス釘などでしっかりと打ち込んでいきます。手間のかかる工程ですが、瓦を傷つけずに固定するための大切な作業手順です。
「新築時に最初から打っておけばいいのでは?」と思われるかもしれませんが、昔の施工基準や工法には以下のような背景がありました。
かつての標準工法(旧基準)の違い
2001年に「瓦屋根標準施工ガイドライン」が制定される前や、2022年の建築基準法改正前は、屋根の中央部(平部)は「4枚に1枚」や「16枚に1枚」程度の釘打ち、あるいは泥の重みで固定する「土葺き工法」が主流でした。当時の基準ではそれが一般的な施工だったのです。
メンテナンス性(差し替えやすさ)の重視
万が一瓦が割れた際に、1枚だけ簡単に差し替えられるよう、あえてガチガチに固定しない施工が好まれていた時代もありました。
風圧や地震に対する考え方の変化
昔は「瓦自体の重み」で押さえつける考え方でしたが、近年の巨大台風や大地震の教訓から、「重さだけでは防ぎきれない」ことが分かり、全数固定が主流となりました。
一部だけでなく、屋根全体の瓦を1枚残らず固定することには大きな防災メリットがあります。
1.超大型台風による「吹き上げ・飛散」の防止
強風時に屋根にかかる強大な負圧(引き上げる力)に耐え、瓦が捲れ上がったり飛散したりするリスクを激減させます。
2.大地震時の「ズレ・脱落」防止
地震の激しい揺れで瓦が噛み合わせから外れて落りるのを防ぎます。アパート周辺の通行人への危害や避難路の寸断といった二次被害も防げます。
3.風雨による雨漏りリスクの低減
瓦の位置がしっかり固定されることで、ズレによって生じる隙間からの雨水侵入(雨漏り)を長期間にわたって予防できます。
4.最新の建築基準法(ガイドライン工法)と同等の安全性能に
全面釘留めを行うことで、現行の最新耐風・耐震基準と同等の安全性を備えた屋根に生まれ変わります。
仙台市太白区のアパートのように、多くの人が暮らす建物では、台風や地震による瓦の飛散・脱落事故を未然に防ぐことが非常に重要です。
「うちのアパートの屋根は大丈夫かな?」「瓦のズレが気になる」というオーナー様や管理者様は、ぜひ一度お気軽にご相談ください!雨漏り診断士の資格を持つスタッフが、しっかりとお住まい・建物の点検・ご提案をさせていただきます!
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