2026.09.30
【塩竈市でお問い合わせ!「ベランダの床が膨らんでいる」とのご相談】 みなさん、こんにちは(^^)/街の屋根やさん仙台北店の兵藤です! 今回は、塩竈市にお住まいのお客様より「ベランダの床がポコッと膨らんでいるようなので、一度状態を見てほしい」とのご相談をいただき、さっそく現地調査に…
みなさん、こんにちは(^^)/街の屋根やさん北店の兵藤です!
「バルコニーの床材や塗膜が剥がれて、下のコンクリートが見えてしまっている…」 「雨が降ると水が溜まり、苔や黒ずみが目立つようになってきた」
ご自宅のバルコニーでこのような症状を見かけた場合、すでに表面の保護機能や防水層が限界を迎えている可能性が極めて高い状態です。バルコニーは日々、直射日光(紫外線)や雨風、歩行による摩耗など厳しい環境に晒されているため、経年劣化を避けることはできません。
仙台市太白区のような地域では、冬季の積雪や凍結・融解の繰り返しによって、ひび割れに入り込んだ水分が膨張し、コンクリートや塗膜の剥離が加速度的に進行しやすい特徴があります。
露出したコンクリートを「まだ雨漏りしていないから」と放置してしまうと、下地深部への雨水侵入を許し、建物の構造躯体そのものを傷める大きなトラブルへと発展してしまいます。
本記事では、バルコニー床の表面剥がれが発生する原因から、下地調整の手順、ウレタン密着・FRP・塩ビシートをはじめとする最適な防水修繕工法、施工時の重要ポイントまでをプロの視点でわかりやすく解説します。
《【防水工事】ベランダ・バルコニー・陸屋根に!種類を比較》
バルコニー床の表面が剥がれ、下のモルタルやコンクリートが露出してしまう背景には、複合的な経年劣化が関係しています。
まず大きな原因となるのが、トップコート(保護塗膜)の摩耗と紫外線劣化です。トップコートは防水層を紫外線から守る役割を果たしていますが、耐用年数(約5〜8年)を過ぎると徐々に希薄化・割れ・剥離を起こします。トップコートが失われると、その下にある防水層や下地コンクリートへ直接ダメージが蓄積されるようになります。
また、雨水の排液がうまくいかず「水たまり」が常態化することも劣化を急激に進行させる原因です。勾配不良やドレン(排水口)周辺の詰まりによって水分が長く留まると、水分の膨張・乾燥の繰り返しによって塗膜が浮き上がり、やがて苔や藻が発生して下地を侵食します。東北・仙台エリアのように冬場に水分の凍結・融解が生じる環境では、この水分補給と凍結のサイクルが塗膜を押し上げ、砂利や骨材が見えるほどのコンクリート露出を引き起こします。
床面の剥がれやコンクリート露出を放置しておくことは、建物全体にとって非常に危険です。
コンクリートやモルタル自体には防水性がないため、表面が露出した状態では雨水をそのまま吸収してしまいます。吸水したコンクリートは中性化が進んで脆くなり、内部の中小ひび割れ(クラック)からさらに奥深くへと浸水していきます。
特に注意が必要なのが、階下への雨漏りや構造躯体の腐食です。バルコニーの下が居室や軒先になっている場合、防水層の破損箇所から侵入した雨水が天井裏に回るおそれがあります。さらに、木造住宅であれば柱や土台の腐朽、鉄骨・鉄筋コンクリート造であれば内部鉄筋の錆・膨張(爆裂現象)を引き起こし、耐震性や建物の寿命を著しく低下させることになります。
見映えの悪さだけでなく、将来的な修繕費用を最小限に抑えるためにも、コンクリートが露出した段階で速やかな修繕を検討することが重要です。
バルコニーの防水修繕を行う際、新しく塗る防水材の種類以上に重要なのが「下地処理(下地調整)」の工程です。傷んだコンクリートの上に直接防水材を重ねても、密着不良を起こして数年で再び剥がれてしまいます。
高圧洗浄・ケレン作業
まずは高圧洗浄やサンダー・スクレイパーなどを用い、浮き上がった脆い既存塗膜、苔、カビ、皮膜を徹底的に除去・清掃します。下地に付着した汚れや油分を完全に取り除くことで、密着性を確保します。
断面修復および不陸調整(カチオンタイト等)
コンクリートが削れて凹凸(不陸)ができている部分や骨材が露出している部分には、カチオン系ポリマーセメントモルタル(カチオンタイトなど)を塗布して凹みを埋め、全体を平滑に整えます。これにより、防水材が均一な厚みで施工できるようになります。
ドレン回りの補修・改修用ドレンの設置
水が集まるドレン周辺は最も漏水リスクが高い部位です。既存ドレンの劣化に応じて改修用鉛ドレンを差し込み、周辺の目地シーリング材を打ち替えることで、水密性を高めます。
下地をきれいに整えた後は、バルコニーの用途や下地の状態に合わせた最適な防水工法を選定して施工します。
・ウレタン密着工法(および絶縁通気工法)
液体状のウレタン樹脂を複数回塗り重ねて継ぎ目のない防水膜を作る工法です。複雑な形状や立ち上がり部、ドレン周辺にも柔軟に対応できるため、既存バルコニーの修繕において最も一般的です。 ※下地に多くの水分が含まれている場合やクラックが多い場合は、下地の水分を逃がす「脱気筒」と「通気緩衝シート」を設置する絶縁通気工法を採用することで、将来的な膨れを防止できます。
・FRP防水(塗り替え・再施工)
ガラス繊維補強プラスチック(FRP)を用いた工法で、軽くて強靭な防水層を形成します。耐歩行性や耐摩耗性に優れており、洗濯物の干し場や人の出入りが多いバルコニーに適しています。
・塩ビシート防水
塩化ビニール樹脂のシートを敷設して防水層を作る工法です。耐候性に優れ、既存下地の細かな傷みに左右されにくい特徴を持ちます。
防水修繕を成功させ、長期間にわたって雨水の侵入を防ぐためには、床面だけでなく周辺部の納まり(施工範囲)にも留意する必要があります。
第一に「立ち上がり部」の防水確保です。雨水は床面だけでなく、風にあおられて壁面をたどることもあります。そのため、外壁や外壁立ち上がり部に対して最低でも150mm以上の高さを確保して防水層を巻き上げることが基本手順となります。
第二に「サッシ枠下」や「手すり・壁との境界部」のシール処理です。サッシ下端の立ち上がり高さが十分に取れない場合は、専用のプライマーや増し貼り用シーリングを駆使して確実な止水処理を行います。
また、施工前にはバルコニー全体の排水勾配(水がドレンに向かってスムーズに流れる傾き)を再確認し、必要に応じて下地調整時に調整しておくことも、将来の水たまり防止に直結します。適切な下地処理と確実な納まり処理を行うことで、安心できるバルコニーへと生まれ変わらせることができます。
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