2026.07.17
【仙台市太白区 アパートの雨漏り調査】 みなさん、こんにちは(^^)街の屋根やさん仙台北店の兵藤です! 今回は、仙台市太白区にあるアパートのオーナー様より「室内の天井から雨漏りがしている」とのご相談をいただき、現地調査に伺った際の様子をご紹介します。 アパートなどの集合住宅での雨…
みなさん、こんにちは!街の屋根やさん仙台北店の兵藤です。
先日、仙台市青葉区のお客様からお問合せをいただき、屋根の現地調査にお伺いしました。 今回拝見したお住まいは、すっきりとした縦のラインが美しい「瓦棒(かわらぼう)屋根」です。
形状自体は一方向だけに傾斜がある「片流れ」ですが、建物の周囲を「パラペット(立ち上がり壁)」が囲んでいるという、雨水のコントロール(雨仕舞い)において非常に高い技術が求められる特殊な構造になっていました。
「自分の家も似たような形だけど、どんな特徴があるの?」 「そろそろリフォーム時期だけど、カバー工法は選べる?」
このような疑問にお答えするため、今回は瓦棒屋根の基本知識から、パラペット構造が絡むカバー工事で絶対に外せない注意点までをプロの視点で分かりやすく解説します!
《雨漏りの原因となりやすいパラペット、メンテナンスは必須です》
《屋根カバー工法のメリットとは?費用相場や適した屋根材を厳選してご紹介!》
瓦棒屋根は、金属の板(ガルバリウム鋼板やトタンなど)を屋根の流れに沿って縦方向に葺いていく、日本の住宅で長く愛されてきた伝統的な工法です。
等間隔に並んだ縦の凸部が目印で、従来の工法ではこの凸部の中に「心木(しんぎ)」という木材が入っています。その上から金属製のキャップ(カッパ)を被せることで、雨水の浸入を防ぐ仕組みです。
傾斜が緩い屋根でも雨がスムーズに流れ落ちるため、片流れ屋根をはじめとする緩勾配の建物にとても多く採用されています。
1.緩い傾斜でも雨漏りしにくい 雨水の流れる方向に遮るもの(横方向の継ぎ目)がないため、非常に水はけが良いのが最大の特徴です。スレート屋根では施工できないような緩い勾配でも、雨漏りリスクを低く抑えられます。
2.建物に優しい軽量設計(耐震性UP) 日本瓦やスレートに比べて遥かに軽いため、地震時の建物の揺れを軽減できます。構造体への負担も最小限です。
3.施工がスムーズで費用を抑えやすい シンプルな構造のため工事期間が短く、他の屋根材に比べて初期の施工コストを抑えられる傾向にあります。
心木(内部の木材)の腐食 経年劣化でカッパの隙間から雨水が染み込むと、内部の心木が腐ってしまいます。木が腐ると釘が抜けてしまい、台風などの強風で屋根材がめくれ上がる原因になります。
サビによる穴あきリスク 昔ながらのトタン製の場合、塗装を怠るとサビが進行し、最終的には穴が空いて雨漏りに直結します(※現在はサビに強い「ガルバリウム鋼板」や次世代の「SGL」による改修が主流です)。
遮音性と断熱性の低さ 薄い金属板で構成されているため、激しい雨の日に「バラバラ」と音が響きやすく、夏場は太陽の熱が室内に伝わりやすいという弱点があります。

結論から申し上げますと、瓦棒屋根へのカバー工法は可能です!
古い屋根を剥がさずに上から新しい屋根を被せるため、解体・処分費用を大幅に浮かせることができます。さらに、屋根が二重構造になることで、弱点だった「雨音の響き」や「夏の暑さ」が和らぐという嬉しい副産物もあります。
瓦棒屋根をカバーする際は、主に以下のような方法を用います。
「縦平(たてひら)葺き」への転換(一番おすすめ) 既存の凸凹の隙間に木材や断熱材を敷き詰めて面を平らに調整し、その上から最新の「縦平葺き(心木を使わない防水性の高い金属屋根)」を施工します。将来的に内部の木が腐るリスクを根本から排除できます。
瓦棒専用のカバー材を使用 現在の凸凹形状にそのままパチっと嵌まる、専用の金属カバー材を使って工期を短縮する方法です。
⚠️注意点 すでに深刻な雨漏りが発生しており、下地(野地板)までブカブカに腐食している場合は、新しい屋根を固定するビスが効きません。その場合はカバー工法ではなく、すべてを解体して作り直す「葺き替え工事」が必要になります。
今回調査したお宅のように、屋根の周囲に「パラペット(立ち上がり壁)」があるケースでは、ただ上から新しい屋根材を貼るだけの単純な工事をすると、高確率で雨漏りを引き起こします。
カバー工法を行うと、新しい屋根材や下地の分だけ、屋根の面が数センチ高くなる(上がってくる)からです。これによって、以下の2つの致命的な問題が発生します。
壁と屋根の接合部には、雨水の浸入を防ぐ「雨押え板金」が設置されています。屋根面が高くなると、相対的にこの板金の壁側の立ち上がり高さが足りなくなります。その結果、大雨の際に壁を伝った雨水が板金をオーバーフローして内部へ入ってしまうのです。
【対策】 既存の雨押えを一度撤去し、新しく高くなった屋根面を基準に、十分な高さ(最低でも150mm〜200mm以上)を確保した雨押え板金を新設し直す必要があります。
片流れとパラペットが組み合わさった構造では、壁の内側に雨水を集めて流す「内樋(谷樋)」が隠されていることが多くあります。屋根面が高くなるとこの樋の深さが浅くなり、バケツをひっくり返したような豪雨の際に溢れ出てしまいます。
【対策】 屋根の厚みが変わることを見越して、樋の深さや傾斜(勾配)を再計算し、必要であれば樋自体も板金加工で一から作り直して十分な容積を確保します。
パラペットがある瓦棒屋根のカバー工法は、「新しい屋根材をきれいに並べる」こと以上に、「外壁やパラペットとのつなぎ目をいかにミリ単位で精密に処理するか」で、その後の寿命が10年、20年と大きく変わってきます。
だからこそ、現在の状態(下地が傷んでいないか、樋の深さは足りているか)を正確に見極められる専門知識が不可欠です。
「うちの屋根、形状が複雑だけどメンテナンスは大丈夫かな?」 「雨漏りが心配だから一度見てほしい」
そう思われた方は、ぜひ街の屋根やさん仙台北店へお気軽にご相談ください!経験豊富なスタッフが徹底的に現地調査を行い、あなたのお住まいに一番最適な修繕プランをご提案いたしますm(__)m
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